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第182話

自分で煽っておいて逃げ出すなんて… 下着は付けずにバスローブを羽織ったままで寝室を除くと、日向はもう一糸纏わぬ姿で横たわっていた。 「瑞季、おいで」 手招きされてあの初夜のようにドキドキしながら日向に近付いていった。 逞しい胸板、割れた腹筋…僕を虜にする日向の匂い。 招かれるまま手を伸ばしてその身を預けていく。 バスローブを剥ぎ取られて抱き留められると、さっきの仕返しとばかりに舌を吸い取られた。 んぐっ、むふっ 唇から溢れる吐息とぴちゃぴちゃと唾液の交わる音とが僕の興奮の度合いを増していく。 息苦しくてそれでも続けて欲しくて、角度を変えながら日向の舌を吸い続けた。 はあはあと息を荒げる僕から少し離れた日向は、僕の勃ち上がったものに触れると、上下にゆるゆると擦り始めた。 「今日はえらく積極的だね。そんなに俺が欲しかったのか? ココも、こんなにして…イケナイ子だな、瑞季は。」 「んっ…そんなっ。だって…しばらくこんなこと…んっっ…あぁっ!!」 善がるところをぐりぐりと責め立てられて、僕は少し弄られただけで、日向の手の中に白濁の液を撒き散らしてしまった。 日向はワザと見せつけるように、ゆっくりとその愛液をべろりと舐めあげてみせた。 その行為を僕はぼんやりと視界のぼやけたまま、大きく息を吐きながら見つめていると、かちゃりという音がして、いつの間にか両手を拘束されていた。

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