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第188話

髪を撫でる気配に目を開けると、愛おしい男の顔が間近にあった。昨夜のありえない乱れっぷりが思い出されて顔が真っ赤になる。 「おはよう瑞季。」 「…おはよう日向。」 ちゅっちゅ と音を立てて唇から首筋を啄ばまれる。 くすぐったくて首をすくめて逃げようとしても、ガッチリと抱え込まれて身動きが取れない。 「日向…僕もう起きなきゃ。離して?支度しないと間に合わないよ。」 「どこに行くの?休みだからのんびりするよ。」 「何言ってんの?涼香ママのとこに決まってるじゃない。」 「昨日親父から電話があってさ、『久し振りに二人で過ごしたいから瑞季君もお家でゆっくりして』って。 だから、今日はこのままイチャイチャしたいんだ。」 そう言うと、また僕の身体を(まさぐ)始めた。 「ほら、瑞季だってイチャイチャしたいって元気になってるよ。」 朝勃ちの竿を突かれて、昨夜の情事で敏感になっている身体が跳ねた。 「日向っ!」 咎めるような声を上げると、誤魔化すように鼻先にキスをしてくる。 「なあ、こうやって朝 まったりするのも久し振りじゃないか…俺だって…構って欲しいんだよ…」 耳元で甘えた声を出す日向がかわいくて、鼻先にキスをお返しした。

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