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第189話
「…うん、わかった。でも、シャワー浴びてくる。
ちょっと待ってて。」
「じゃあ俺も。」
「ダメ。…すぐ戻るから。」
日向の返事を待たず僕はバスローブを拾って肩にかけると部屋を抜け出した。
熱いお湯に打たれながらそっと後口を撫でると、昨夜の情事の激しさを物語るように少し腫れていた。
ボディソープを泡立てて、その口に指を差し入れるとすんなりと飲み込んでいく。
んっ…
思わず漏れる吐息。中はどうやら日向が掻き出して後始末をしてくれたらしい。
もうすっかり慣れてしまったこの行為だが、何度やってもやはり恥ずかしい。
日向に愛し尽くされているこの身体は、彼の愛撫に素直に応えるように躾けられた。
どこをどう触ればどんな反応をするか、僕よりも日向の方が熟知して、抱かれる度に新たな性感帯を開発されて啼かされる。
恥じらいを秘めながら、大胆に開かれていく。
随分といやらしい身体になってしまった。
でも…
日向がそれでいいと、もっと感じろ、乱れろと求めてくれるなら、それでもいいと思う。
二人だけの愛おしく尊い時間を二人だけで味わって、その愛に溺れていくのなら…
日向の好きな同じメーカーの香りのシャンプー・コンディショナーとボディソープを身に纏い、これから再び始まる甘いひと時に胸躍らせて、僕は寝室のドアを開けた。
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