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第200話
えっ?お礼…言われた…謝る?僕に?
一瞬呼吸が止まって完全にパニックになっている僕を日向が横から抱え背中を撫でながら
「瑞季、落ち着け。大丈夫だ。深呼吸しろ。
じいちゃん、ばあちゃん。何だよ、急に。
今まで散々罵倒されてきたから、そのギャップで瑞季がパニック起こしてるよ。」
日向の手の平の暖かさを感じて、やっと息を吐いて震えながら
「…あ…そんな…僕…お礼を言われたり…謝られたりすることなんて…してない…」
「瑞季君、本当にすまなかった。
こんな意固地なじいじとばあば だけど、仲良くしてくれないか?」
ポロリと涙が零れ落ちた。
もう涙なんて枯れるほど泣き倒したというのに。
「…そんな…もう謝らないで下さい。
僕で…僕でいいんですか?日向の側にいてもいいんですか?」
「ええ。あなたでないとダメなのよ。
瑞季君、あなたがいいの。」
「瑞季君、日向の嫁は君だよ。落ち着いたら二人で遊びに来てくれないか?」
おばあさんが僕の手を両手でそっと包み込んできた。
涼香ママと同じ優しい瞳が濡れている。
その手に縋り付いて僕は泣いた。
涼香ママ…
やっと、やっと認めてもらえました。
ママのお陰です…ありがとう、涼香ママ…
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