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第214話
日向は右手の人差し指と中指を僕の唇に当てると、悪戯を思い付いた子供のように微笑んで言った。
「瑞季、舐めて?」
嫌な予感はしたが、言われた通りに ぺろぺろと舐めるともっと口の中に突っ込まれ、唾液塗れになったそれを僕の後孔に差し入れてきた。
「あんっ、日向っ!何してるのっ?」
昨夜たっぷりと解され愛されたそこはまだ柔らかく、すんなりと日向の指を飲み込んでいく。
「あぁっ、あっ、ダメっ…あぁん」
すぐに僕の弱いところを見つけ出し、蠢く指が憎らしい。
「ダメじゃないだろ?『気持ちイイ』って言ってよ。
俺はお前に触ってるだけで気持ちイイよ。
ほら…」
僕の手を自分の屹立したものに添えて自慢気に言う日向。それ、自慢するところじゃないよ。
手を引こうとするけれど、ぎゅっと手首を握られて動かせない。
手の平に当たるそれは既にびくびくと脈打って…熱い。
朝だからお互い仕方がないけど、昨日の今日でやり過ぎだよ。
ジト目で睨みつけても、ふふんと笑うだけで反省の色がない。
反省どころかいつの間にか増やされた日向の指はもう三本、勝手気ままに後孔を弄っている。
「あっ、はあっ、日向ぁ…うくっ」
涙目になった僕は思わず甘い声をあげてしまった。
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