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第229話

急に顎を掴まれ上向きにされた。 「ひ、日向っ?寝てたんじゃ…」 「んー?瑞季の抱き心地が気持ちよくってうとうとしてたら、なーんか やってるから目ぇ覚めちゃったんだ。 キスマーク…付けてくれたんだ…」 「…うっ…ずるい。起きてたんなら言ってよっ!寝たフリなんかして…」 恥ずかしくって真っ赤になり、膨れっ面で日向に抗議する。 日向はふふっと微笑んで 「瑞季…俺、うれしいよ。 なぁ…俺はお前のものだってシルシ、もっと付けてくれないか?」 これ以上ない程に優しく頭を撫でられささやかれて、観念した僕は、日向の熱い胸に吸い付いた。 ぴくり…ぴくり… 僕が日向の肌に唇を付ける度に、日向が身体をヒクつかせている。 日向、感じてる? 胸も鎖骨も…ヘソの横も…するすると布団に潜って、内股の柔らかいところにも… 日向の楔が大きく硬さを増し揺れながら、僕を誘っていた。 その誘いを敢えて無視して、いくつ付けたかわからないくらいに夢中になって、唇が痛くなるくらい日向の肌に跡を付けた。 満足して布団から顔を出した僕に日向が 「瑞季、サンキュ。 何かこれ…うれしいもんだな。」 照れ笑いをしながら、身体中の赤い斑点を撫でていた。 そして僕の身体を引き上げ、そのまま自分の上に乗せると僕にキスをした。 「お礼にたっぷり愛してあげるよ。」

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