228 / 229
第229話
急に顎を掴まれ上向きにされた。
「ひ、日向っ?寝てたんじゃ…」
「んー?瑞季の抱き心地が気持ちよくってうとうとしてたら、なーんか やってるから目ぇ覚めちゃったんだ。
キスマーク…付けてくれたんだ…」
「…うっ…ずるい。起きてたんなら言ってよっ!寝たフリなんかして…」
恥ずかしくって真っ赤になり、膨れっ面で日向に抗議する。
日向はふふっと微笑んで
「瑞季…俺、うれしいよ。
なぁ…俺はお前のものだってシルシ、もっと付けてくれないか?」
これ以上ない程に優しく頭を撫でられささやかれて、観念した僕は、日向の熱い胸に吸い付いた。
ぴくり…ぴくり…
僕が日向の肌に唇を付ける度に、日向が身体をヒクつかせている。
日向、感じてる?
胸も鎖骨も…ヘソの横も…するすると布団に潜って、内股の柔らかいところにも…
日向の楔が大きく硬さを増し揺れながら、僕を誘っていた。
その誘いを敢えて無視して、いくつ付けたかわからないくらいに夢中になって、唇が痛くなるくらい日向の肌に跡を付けた。
満足して布団から顔を出した僕に日向が
「瑞季、サンキュ。
何かこれ…うれしいもんだな。」
照れ笑いをしながら、身体中の赤い斑点を撫でていた。
そして僕の身体を引き上げ、そのまま自分の上に乗せると僕にキスをした。
「お礼にたっぷり愛してあげるよ。」
ともだちにシェアしよう!