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続×続**不釣り合い~君想う**(1)

 side:双羽 「っん、ふっ……」  これは本当に私の声だろうか。今まで耳にしたことがない甘い嬌声が、口づけの合間に放たれる。  目の前には、染めているのだろう襟足まである金髪と、まるで黒曜石のような真っ直ぐな瞳がある。八歳年下の――天伍(てんご)くん。  彼の鋭い双眸は私を射貫き、離さない。 「ん、ぅうう……」  私はただただ開いた唇の隙間から侵入してくる彼の舌に翻弄され、喘ぐばかりだ。両手は彼の広い背中にちゃっかり回っている。  彼によって椅子の背もたれが倒される。  下着から侵入してきた彼の手が私の素肌をなぞり、乳首を弄る。  男にとって、そこはただの飾り。あってないようなところだ。それなのに、触れられるとじっとりと熱を持ちはじめている。  私の雄がズボンを押し上げはじめる。 「もしかして胸、感じやすい? 膨れてる」  私の雄が強調しはじめるていることを天伍くんに気づかれた。  彼は普段から弧を描いている口の端をさらに上げてにっこり微笑んだ。その笑みは何かを企んでいるようだ。そうかと思えば私の乳首を弄っていた手は生地の上から勃起しはじめている私の息子を包み込んだ。 「てんごくっ!」 「恥ずかしい? 顔、赤くなって可愛い」  天伍くんの手が生地の上で弧を描いて私を扱く。 「何も考えられないくらい、気持ち良くしてあげる……」 「……っつ!」  ジリジリとジッパーを下ろす音がする。  恥ずかしすぎてその様子を見ることができず、視線は宙をさまよう。

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