32 / 106

続×続**不釣り合い~君想う**(2)

 生あたたかな感触が直に私の雄に触れ……そうかと思えば、滑った何かが包み込んだ。  驚き、見下ろせば、そこには私の雄を天伍くん自らの口に含んでいる姿が見えた。 「あっ、そこっ、ああっ!!」  好きな人にフェラチオをされている。  あまりの衝撃に私の意識が一瞬飛んでしまう。言いようのない脱力感が私を襲った。同時に下肢の方で何かを飲む音が聞こえた。 「もうイったんですか? 早いですね」  クスクスと笑うその声で、はじけ飛んだ意識がふたたび呼び戻される。  天伍くんの唇がじっとりと濡れているのが見えた。  それはまぎれもなく、私の精液。  吐精したそれを、天伍くんは飲んだんだ。 「うそっ!! てんごく、あああっ!!」  信じられない気持ちを口にしようとしたら、また私の息子が唇の餌食になった。  胸にある両方の乳首さえも彼の指で弄ばれる。 「っひ、あっ、あっ!!」  私の目の奥で、ちりちりと火花が散る。  また達しそうになる。  けれども二度目の吐精はやって来なかった。  彼の口から私が解放され、乳首を弄っていた指が消える。  私の雄の亀頭にある先走りをそろりと塗り取ると、ズボンを下ろされた。  私の下肢が解放される。 「……双羽さん、綺麗ですね」  こんな研究オタクでも彼に綺麗だと言われるのなら、それは極上の悦びだ。  彼がこれから私をどうしようか知っている。だから両足を開き、受け入れる準備をする。  ほんの数時間前には考えられなかった行為。  だが彼への恋心を受け入れてしまえば、簡単に行動できる。

ともだちにシェアしよう!