34 / 106
続×続**不釣り合い~君想う**(4)
熱い楔が私の内壁を掻き分けて最奥目掛けて挿入 ってくる。
やがて最奥に辿り着いた楔は内壁を擦りながら抽挿を繰り返す。
浅く、深く。深く、浅く。その度に聞こえてくるのは生々しい肉音と私の喘ぎ。
そして、天伍くんのくぐもった雄々しい呻き声だ。
「あっ、っひうううっ!!」
天伍くんの楔で、感じ部分を何度も擦られ、私の意識が途切れそうになる。
「俺、もう限界」
「っだめ!!」
私だって体力も性欲も何もかもが限界だ。
最奥を攻められ、天伍くんの欲望が弾ける。
私の腸内を彼の精液が潤す。
「もう出なっ! らめっ! はひいいいいんっ!!」
口からは飲み込めなくなった唾液が溢れ、零れ落ちる。
目の前がチカチカする。
果てすぎた私には吐き出すものがない。精液の代わりに潮を吹いた。出しても出しても止まらない。それはとてつもなく長い間、垂れ流し状態だ。
しかし言い知れない幸福感が私を満たした。
同性で年下。
けっして叶わないと諦めていた恋が成就したことを実感して。
「これで冷やしておいてください」
情事の後、私の身体を綺麗にし終えた彼は冷凍庫の中から氷嚢 を取り出し、机に打ち付けた時に赤くなった額に当てるよう指示した。
額の痛みはない。
あるのは、彼に抱かれて潮まで吹いたという恥ずかしい気持ちと、恋心を知った彼への熱だけだ。
年下で、同性に抱かれて世話まで――。
恥ずかしすぎて顔なんて見られるわけがない。
けれどもせっかくの好意を無下にすることもできず、項垂れながら氷嚢を受け取り、額に当てる。
「はい……すみません」
自分よりも年下の彼の方がずっと冷静だ。
情けない。
ともだちにシェアしよう!