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続**恋愛びより。**(1)
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「ひま、離さないか先生が困っているだろう」
「や~、せんせいは、ひまとあそぶの~」
「聞き分けがない子には、今日はおやつ抜きだぞ?」
「おやついらない、せんせいとあそぶもん~」
「あ、あの……」
「むぅ~」
ふっくらとしたほっぺたをより膨らませ、威嚇するひまちゃん。
「ぐるるるっ」
唸り声を上げて、ひまちゃんと同じ目線でにらみ合う荘真さん。
荘真さんと僕が恋人という関係になって初めての訪問。
心躍らせ、お邪魔したのはいいんだけれど……。
まさか、こんなことになるなんて思ってもみなかった。
「先生は俺の恋人だぞ?」
いやいや、荘真さん。子供にそんなことを言ってもしょうがないし。――というか、日本では同性愛って認められてもいないのに子供に打ち明けていいの?
聞いている僕の方がびっくりしてしまう。
いつも整然としている荘真さんからは想像ができないほど、ひまちゃんと対峙している荘真さんの姿に驚きを隠せない。
なんだろう、すごく可愛い。
年下の僕がそう思うのは、いけないことだろうか。
「しってるもんっ! せんせは、ひまのパパになるんだっ! だからせんせはひまといていいのっ!!」
ひまちゃんは理解しているのかしていないのか。
コクコクと何度も大きくうなずいて荘真さんに抗議している。
――えっ?
僕、ひまちゃんのパパになるの?
いつから!?
にらみ合うふたりを前にして狼狽えていると……。
「せんせは、ひまのっ!!」
ガシッ。
僕の右腕がひまちゃんの細い腕に絡め取られ……。
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