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**愛恋-airen-**(6)

 見た目はとても従順そうなのに、変なところが頑固なんだ。  そういう意外性にも惚れたのはたしかなんだが……。 「それって、ぼくを守ろうとして別れようって言ったの?」  普段は鈍感なのに、こういう時に限って察しがいい。  こんな非常識な話をいったい誰が信じるというのか。簡単に受け入れられる話ではないのに、筑紫は容易に俺の言葉を信じる。 「……俺はまだ自分の力を制御できない。それに、筑紫を欲してしまう。わかるか? 筑紫を抱きたくてしょうがなくなるんだ。これはエネルギーを奪う行為にほかならない。だから!!」 「いやだ! 別れない!! 悠騎がぼくの身体を想ってくれているんだったら、これまで以上にきちんと自分の体調管理する! ご飯も三食とるようにするし、睡眠も七時間きちんととる! ぼくは悠騎に抱かれたい!!」  なんとか離れてもらおうと思っているのに、筑紫は引き千切れんばかりに首を横に振る。  ――俺を受け入れてくれようとしてくれる。  愛おしさが込み上げてくる。  華奢な身体を引き寄せ、横抱きにしても、筑紫は俺を拒まない。それどころか首に腕を回してくる。  ああ、もう!! 「どうなっても知らないぞ?」  自分の部屋に筑紫を連れ込み、ベッドの上に彼を横たえる。もう一度確認を取るため、ふっくらとした赤い唇を奪う。 「……ん、ふ……」  甘い声と共に、甘い香りが周囲に漂ってくる。  シャツを潜り、手を忍ばせると、乳首に触れた。  いくらか弄っていると、ツンと尖ってくる。 「んっ、悠騎……」 「好きだよ、筑紫」  俺が想いを告げると、腰が跳ねた。

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