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**愛恋-airen-**(7)

 俺の手で感じてくれているのが何よりも嬉しい。  可愛い蕾を見たくてシャツを上げる。  蕾のような乳首はやはり果実のように赤く尖っていた。  俺はあらわになった柔肌に口づけ、筑紫を味わう……。  ズボンのジッパーを下ろせば、下着を押し上げている可愛らしい陰茎が見える。反り上がった筑紫を取り出し、そっと口づける。 「っひ、あっ!! きたないっ、やあっ!!」  羞恥からか、頬が赤く染まっている。  目が潤み、涙を浮かべている姿が扇情的でたまらない。 「そんなことはない。筑紫はいつだって綺麗だ」  いやいやを繰り返す筑紫を宥める俺は、もうすっかり彼の虜だ。  彼を抱きたいと思うものの、だけど今はそれ以上に筑紫を可愛がってやりたい。  俺は筑紫の陰茎を口に含み、弾ける彼を味わった。 「ねぇ、あの人と別れてね?」  俺の口内で果てた筑紫は強請るようにして俺に抱きついている。  今は二人、ベッドに寝そべっている。 「あの人?」  突然告げられた言葉が何を示すのかよく判らない。俺は首を傾げ、筑紫の言葉を反芻(はんすう)した。  すると筑紫は頬を膨らませ、抗議する。 「昨日のことだよ? もう忘れたのっ? 腕を絡ませてた人だよっ!!」  ――ああ、そういえばそんな奴いたっけ。  呆けた返事をする俺に、筑紫は先ほどよりも頬を膨らませ、抗議する。 「たまたま通りかかったからエナジーで操作しただけだ。別に付き合っていたわけじゃない」 「ほんとに?」  たったそれだけの言い分で、ふてくされたような表情はやがてすぐに消え去り、笑顔へと変わる。 「ああ」 「ほんとにほんとにほんと?」 「くどいぞ」 「えへへ、よかった……。悠騎、好き」  筑紫は安心したのか、全身の力が抜け落ち、大きな目が閉じていく……。  ああ、どうしよう。マジでちゃんと自分の力を制御できるようにしないと……。  俺は筑紫の額に唇を落とし、先ほど必要以上に奪い取ったエネルギーを戻してやる。  明日から特訓だな……。  腕の中にいる筑紫の可愛らしい寝顔を見下ろし、俺は密かに決意した。  **END**

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