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続**愛恋-airen-**なけなしの恋~不完全な彼(3)

「やはり、別れよう」  そう言う悠騎の苦しそうな顔が、さっきまでの僕の気持ちと同じなんだと訴えてくる。  悠騎が何者だってかまわないよ。だって僕、すごく好きなんだもん。  だから僕は首を横に振り続け、悠騎の傍にいたいと言い続けた。  初めてだから怖いけど、悠騎に抱かれるのもかまわない。  悠騎が、好きだから……。むしろ抱かれたいと思っている。  それなのに、なんで?  よりを戻したその日、悠騎は僕を抱かなかった。  お別れされなくて嬉しかったけれど、悠騎にとって、やっぱり僕はそういう対象としては見ていないんだ。  そう思うと悲しい。  だから、土曜日の今日。  僕から悠騎を誘うことにした。  それでもって、悠騎にも気持ち良くなってもらうんだ。  やり方はネットで調べたから大丈夫。  多分、体格からいって、僕は抱かれる方になるだろう。同性を受け入れるのはとても痛いらしいけれど、それでも悠騎が好きだから、セックスだってしたい。抱かれたい。  健全な年頃の男子なら、好きな人とセックスしたいって思うのは当然だよね?  僕の両親は共働きをしているから、土曜日は夜8時以降にならないと帰ってこない。今日がまたとないチャンスだ。  悠騎は11時に来ることになっている。  お風呂には入ったし、悠騎を迎え入れる秘部もきちんと解した。通販で買った潤滑剤も塗っている。  秘部がネチネチしてちょっと気持ち悪いけど、大丈夫。いつだって悠騎に抱かれる準備はできている。

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