「あ……、耳舐めんな……」 「ダメ……？　おかしくなっちゃう？　ひくついちゃってかわいい」 「お、まえ……、また……ん」 懲りずにかわいいと言われて文句を言い掛けるも、叶わずに口を塞がれる。 覆い被され、密着した部分が熱を放ち、火照った身体に汗が滲んでいくのが分かる。 身動ぐ度に衣服が擦れ、敏感な肌を掠めるだけでいいようのない感覚が駆け抜ける。 ちゅ、と唾液が淫らに音を立て、絡み付く舌の熱さに蕩けてしまいそうだ。 最早何も出来ずに漸の髪へと触れるばかりで、下腹部からは相変わらず下品な音を上げて自身が淫猥な白濁を噴き出している。 気持ち良くて仕方がなくて、抗う意思なんてとうに失われていた。 「ん、んぅ……、はぁ」 「ねえ、真宮ちゃん。フェラしてあげよっか」 「あ……、なに言って」 「そっちのほうが絶対気持ちいいって。好きでしょ？　真宮ちゃん。いいよ」 「しなくていい……そんな」 「心配すんなって。俺、上手いから」 そんな事しなくていい、という気持ちは伝わらず、腕の中から抜け出したかと思えば、彼の姿が視界から消える。 微かに腰を引くと、やんわりと伸ばされた腕に捕らえられ、顔を向けるとようやく漸の表情が映り込む。 申し訳程度に指を動かしても、手触りのいい敷布を力なく滑るばかりで、これから行われるであろう行為を止められそうにない。 それでも自身は萎えるどころか硬度を保っていて、まるで約束された快感を欲して期待しているかのようだ。 「嫌がる割には股開いちゃってんだよなァ。ずっと萎えてねえじゃん、コレ。どろどろ溢れちゃってるよ」 「ん……。い、ちいちうるせえ……」 ふ、と先端に吐息を吹き掛けられ、一度舌で舐められただけで快感が迸る。 思わず唇から甘ったるい声が漏れ、咥えようとしている漸から視線を逸らせない。 扇情的な眼差しに気付いてか、不意に彼が視線を向け、見せ付けるように舌を差し出す。 唾液でぬらぬらと艶めかしく彩られた舌が、鈴口を捉えて強く押し付けると、ふしだらに舐め回されて快楽が突き抜けていく。 「あ……、はぁ、う」 「ん～、なァんかえっちな汁沢山出てきた」 じゅる、と下品な音を立てて白濁を吸われ、口内へと誘われた自身へと劣情が降りかかり、淫らな熱さに蕩けてしまいそうだ。 あまりにも強い快楽に、這うようにして僅かに身を起こして漸の髪を捕らえるも、引き離すどころか行為が加速を増していく。 目の前では、浅ましい白濁に塗れた性器を緩く握りながら、根元からゆっくりと舌で舐め上げる蠱惑的な光景が広がっており、視線を逸らすことが出来ない。 裏筋へと口付けされ、時おり見上げて口角をつり上げた漸が、目を逸らすなと言いたげにねっとりと舌を這わせていく。 「も……、いいから、やめろ漸……」 「なァんで嫌なの？　勃起ちんぽ舐める度に我慢汁噴き出して止まんねえじゃん。こんなにご立派なのに、使う機会ねえなんてなァ。もったいないね」 「あ……、おまえが言うな……」 「俺のせいだって？　まあ、確かに。真宮ちゃんはもう、お尻ずぽずぽされるほうが好きだもんね」 言ってから一方の手が肌を擦り、白濁を塗り付けるようにしながら下腹部を彷徨うと、後孔を撫でてから押し広げてくる。 逃れられないまま快感を上乗せされ、ずぶずぶと我が物顔で指が押し入り、相変わらず自身を扱かれる感覚にたまらなくなる。 「はぁ、は……、あ」 「ん……、どんどん出てきたァ。掬いきれない。ココぐりぐりされんの好きなんだ。いいよ、もっとやってあげる」 先端を押し広げるように舌先で抉られると、痺れるような疼きに白濁が止まらなくなる。 今ではすぼまりをも攻められて、行き来する指が内部を擦る度に甘ったるい快楽が生まれて虜になり、自然と開いていく足がこれ以上ない程に彼を受け入れている。