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「ん……、はぁ」 胸元から手を逸らし、首筋を撫でながら髪へと指を絡め、切なく喘いでいる彼の額へ口付けをする。 肩に腕を回したまま、顎を掴んで上向かせると唇を奪い、控え目に舌を触れ合わせて唾液を絡める。 吐息は熱く、乱れて誘うように甘ったるく、唇を伝う唾液を舐め上げても意識は戻らず、それでいて悩ましい声を晒しながら身悶えている。 今にも目覚めそうではあるが、今のところはまだ何が起こっているのか分かっていない様子であり、それでも自身を弄られていやらしい声を上げ続ける。 幾度も唇を奪い、顎を舐めたりしてささやかな快楽を降らし、下腹部では執拗に手淫を施しては確実に追い詰めていく。 熱っぽく乱れる吐息が増し、一際色艶を孕んだ声が零れていき、そろそろもう耐えられないであろうことを感じ取る。 白濁で汚れ、下穿きごとずり落ちてだらしない格好をしており、垂れ流された欲深なものが艶かしくあちらこちらを濡らしている。 起きていようが、眠っていようが最早構っていられないであろう事態であり、わざとらしく音を立てながら自身を擦っていく。 「はぁ、は、あ……ぅ」 「余裕ないね。そろそろ出そうなの……? つうか、こんな状態でいっちゃうんだ。恥ずかしいね、起きたら何て言うかな」 「あっ……、ん、ぅっ……、はぁ、あっ、あ……ぜ、んっ……」 「あ? あ、出ちゃった。て……、まだ寝てんの? 意外としぶといな」 一瞬、名を呼ばれたような気がして視線を向けるも、程無くして達したらしい自身から欲が噴出し、すでに塗れていた手が一層いやらしいもので飾り立てられていく。 次いで顔を覗き込むも、余韻に浸っているのであろう息が漏れ、ぐったりと凭れ掛かって時おり甘やかな声が鼓膜をくすぐる。 ここまでされて起きねえのもすげえな、と思うのと同時に、もしあの時に自分が通り掛かっていなければと過って考えるのをやめ、瞑目している彼を見つめてから手を離す。 位置を変え、再び傍らへと移動して肩を押し、ぐらついた身体は容易く地へと倒れていく。 深い眠りへいざなわれそうな程に、熱を解き放って僅かに呼吸が落ち着き、いつまでも肌を許している。 無抵抗なのをいいことに、腰から下を剥ぎ取ってすぼまりへと触れ、様子を窺いながら指を押し当てる。 「ん……」 微かに声が漏れるも、円を描くように白濁を絡めた指で擦り、少しずつ押し開いて呑み込ませていく。 そうして達して間もない自身にも触れればひくりと反応を示し、先を弄りながらすぼまりへ指を沈ませていき、たまらず腿が動いて艶やかな声が溢れる。 「はぁ、あ……、な、に……」 途切れながらも、紡がれた言葉に視線を向ければ顔が見え、いつの間にかうっすらと目蓋が開いている。 けれどもまだ、状況を把握するには至らずぼんやりとしており、一点を見つめたまま動かない。 だが快楽は止まず、勝手に唇から漏れていく声に戸惑っている様子で、ゆっくりと視線をさ迷わせている。 「はぁ、は、あ……」 ようやく異変に気付いた頃には過敏な自身を弄くられ、後孔へと欲深な蜜と共に押し入られた指に行き来されており、言いたいことは山程あるだろうに思考がなかなか追い付かないでいるようだ。 「ん、あっ、はぁ、……な、に……やってんだテメ、あっ、ぅ……!」 「あ、やっと起きた? おはよ、真宮。そろそろさァ、いれてもいい?」 「なっ、テメ、んぅっ……、はぁ、あっ、や、めっ……、ふざけんな、なんで、あっ、なんだ、こ、れ……」 「俺一応命の恩人だから。感謝されこそすれ睨まれる覚えはねえんだけど。まあ、そんな物欲しそうな目で何言っても逆効果だけどな」 「なに、が……んっ、はぁ、あっ、やめ……、ん、やめろ、あ、ぅ」 「さっきさァ、お前気持ち良さそうにイッてたよ。見える? コレ。今じゃこっちもぐずぐずだし、ひくついてるの分かるだろ……?」 ぐぱ、とすぼまりを押し開いてから指を突っ込み、ほぐれてきた中を行き来しながら白濁が音を上げ、ぐちゅぐちゅといやらしく劣情を煽っている。 理解が追い付かないながらも、すでに身体は従順に躾が施されており、負けん気の強さは相変わらずだが今にも快感に屈しそうになっている。 ぐ、と拳を握って耐えようとするも声が零れ、達したばかりで敏感な自身は尚のこと刺激を感じ取り、やめろと言いながらも腰をくねらせて一層身体を熱くしている。 「あ、はぁ、や、めっ……、なんか、そ、れ……あ、んぅっ」 「さっきまで何か夢でも見てた? まだやらしいの出てきてるし、いやいや言う割にたまらないって顔に出てる」 「はぁ、う……さいあくだ、てめぇ、なん、か……あ、はぁ、ん、もう、さわ、なっ……」 「なんで? めちゃくちゃにされんの好きでしょ? お前はいじめられるほうが興奮するもんな」 「あ、ちがっ……、や、め……あぁっ、は、ぅ……」 「なァ、もういれていい? 真宮……」 「んっ、く……はぁ、はっ、だれが、てめぇなん、か……ん、うぅっ」 「ダメなの? 好きでしょ? 気持ちいいこと。ぐちゃぐちゃに掻き回されんの待ってるくせに」 「あっ……、ちが、う、そんなわけ、んっ……」 「あるから言ってんの。相変わらず往生際がわりぃなァ。でも……、そんなお前がぶっ壊れるとこ結構好きだから、そのまんまでいいよ」 ふ、と笑み、自身を晒して何度か擦り、すぼまりへと当てるもすぐには押し入らず、周りをにちにちと撫でながら様子を窺う。 欲するように、其処はひくついて収縮し、悪態をついてもすでに身体は出来上がっており、涙で濡れた目はとうに後ろ暗い欲望を宿す。 ちゅ、と微かにすぼまりを押し広げれば腰が動き、すっかり快楽へと堕ちて淫らな息を漏らしている。 「あっ、やめ……、ぜんっ」 「どこが? 俺が嫌なら誰にハメられてえの?」 「んっ、あ……、あぁっ」 「あ~、こんな嬉しそうに呑み込んでるくせにいやいや言って嘘ついてたんだ。萎えてないよ、コレ。そんなに好きなの……?」 「はぁ、あ……や、うごくの、あ、うっ……、ん、やめ、あ、はぁっ」 「蕩けた声で何言ってんの……? 守ってあげたご褒美、ちゃんとちょうだい? なァ……、真宮ちゃん」

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