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第15章の17
すると社長は、
「…仕方がないな…真樹に賭けるか…
諒、これから真樹呼んで誘導尋問するから、お前はそこのロッカーに隠れて聞いてろ。」
「へっ? 」
「物的証拠が出てきそうにないんだから、
耳の穴かっぽじって証言を聞いとけって言ってんの。
須藤くんはそれとなくメモを取っておいてくれ。」
「いいんですか、社長…? 」
いざとなると不安になって、諒は尋ねてしまったが、
「いいよ。どうせ他にもいろいろ吹き込まれてんだろ。
ディスグラを崩壊させないためと言えば、真樹もわかってくれるだろ。
何かあったら俺が責任取るよ。」
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