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第15章の36
「えっ? 麻也さん…? 」
「テーブルが邪魔でケガしちゃうじゃん…」
「あ、麻也さん、手…ごめん…」
「諒こそどっかぶつけてない? 大丈夫? 」
そう言って、麻也は諒の手をとって心配そうに見てくれる…
(麻也さん…なんて優しいんだ…だから好き…)
「諒、この続きはお肉をいただいてからにしようよ。」
そう言いながら起き上がる麻也に手を貸しながら、諒も、
「そうだね♪ 今夜は眠らせないぞぉ~ 」
と、また肉を選び始めた二人は支払いが社長持ちということを思い出し、
ジンギスカンを含めて比較的リーズナブルなものを選んでいった…
「シャトーブリアンはだめなのね? 」
「うん。社長に悪い気がする…あ、俺、グレープフルーツのカクテル飲みたい。諒は? 」
「麻也さん、可愛い。じゃあ俺も…柑橘系いいよね~」
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