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第15章の41
「でも、事務所の中でしかそういうことは相談できないでしょ?…」
「社長や須藤さんたちがそういうのを受け止めてくれる方針だからここまではこれたけど…
これからはスタッフも増えるし、その中には諒の社長室通いをどうこう言うような人間も混じるかも…しれないし…」
何だか頼りない主張になってきた気がしたが、諒の目を見ないようにして、どうにか言い切った。
すると諒は必死に、
「わかった。じゃあ、そういうことはこれからはやらないようにするから。
これからは絶対に麻也さんのこと疑ったりしないから。
それなら社長室に行くこともなくなるじゃん。」
…このままでは諒に押し切られてしまう…それじゃいけないんだ…
「でも、諒だって俺だって人間じゃん。お互い相手が気になって…」
「…麻也さん、何か言ってること変だよ。本当は何なの?
何で俺はツアーの後は麻也さんのそばに置いてもらえないの?
さっきはあんなにはしゃいでたじゃん…あれはいったい何だったの? 」
「…最後のデートかもしれない、って思ったから…
俺、スタジオで、色々と考えちゃったんだ…」
ふと、諒の顔を見ると、そこには怒りの色が…
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