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第15章の45
諒の舌が離れたのに、麻也はのぼりつめ、放ってしまった…
恥ずかしくて麻也は目をつぶったまま、唇を噛んで横を向いたが、
それにはおかまいなしといった感じで、無言のまま、諒がサイドテーブルの引き出しから、
ワセリンのびんを取り出している音が聞こえた。
目を閉じていても、諒がその長く美しい指でワセリンをすくいあげるタイミングがわかる気がした・・・
と、かなりたっぷりぬり込められて…
「…!…」
諒の優しさをいつも以上に感じるが、恥ずかしいのと感じてしまうのとで、
やっぱり声はもれてしまう。
「…んっ…ふ…」
両脚を割って、諒の体は進められ、そして、諒のものが…中に…侵入してきて…
「…あ…あぁ…ん…ん…あ…諒…」
いつものような甘い言葉ではなくても、せめて何か言ってほしくて諒を見上げるが、
諒は無言で…冷やかな無表情…がさすがに呼吸はかなり乱れてきて…
でも、久しぶりにひとつになれたというのに、やっぱり何も言ってはくれない…
しかし、諒の方も快感に震えているのは伝わってきて、
少し声がもれ始めたと思ったら…
「…あっ…」
(…え? 諒、もう…?)
でも、その一瞬の油断と、諒が放ってくるものの感覚が…麻也も…絶頂に…導いて…
そして諒は…退却なしで、麻也の中でまだ動き続けて…
「…諒っ…」
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