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第15章の47
でも、ぐったりしながらも、諒はどうにか体を起こすと、麻也の目をのぞき込んできた。
「麻也さんはカラダでも心でも、俺しか受け入れられないんだ、って改めてわかった。
それを麻也さんが一生懸命伝えてくれたことがすっごく嬉しかった…」
「…諒…」
「…ってことは、やっぱり俺だけを愛してるってことだよね? 」
「そうだよ。」
諒を安心させるためにも、麻也は断言したのだが…
すると諒はさらに欲張りなことを言ってきた。
「だったらもう一つ証拠を見せて。」
「えっ? 」
…さっきのはいったい何だったんだ…と、麻也が少しがっかりしていると諒は、
「誓ってほしいの。もう二度と、俺と、別れるなんて言わないって…」
「・・・」
諒の切実さに押されるだけでなく、もちろん麻也だって誓いたい。
でも…
(あのことがわかったら、諒の方が別れたくなるだろうに…)
そう思うと何だかむなしくなってくる…
しかし諒は、その無言を別の意味にとらえたらしく、
「いや、俺も誓うからさ。麻也さんのことを二度と疑いません。
何でも社長室に飛び込んだりしません…これじゃあ、ダメ? 」
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