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第15章の52
麻也は頭にきてしまい、
「わかったよ! 真樹に訊く! あいつは物知りだし…」
「いやいやいや、今頃は恵理ちゃんとデートでしょうよ。」
「じゃあ賢い直人! ほんと俺たちフロントは…」
「…俺だってこうして雑学知ってるのに…」
「何か言った?! 」
「いえ、何でもありません! 」
「諒! ケータイ! 」
しかし諒はそれには応えず、麻也をまた背中からぎゅっと抱きしめると、
「直人だって今ごろは志帆ちゃんとデートじゃない?
それに何より麻也さんともあろうお方が、
この格好で外部に電話するなんていかがなものかと。」
「そ、そういえばそうだね…」
思えば何も身に着けてはいないわけで…相手がメンバーでもちょっと…
と麻也も言われて気がついた。
「じゃあ、まずは諒クンが人肌ホットパックになって、
麻也さんの全身のだるさをやわらげてあげるね♪ 」
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