822 / 1053

第15章の52

麻也は頭にきてしまい、 「わかったよ! 真樹に訊く! あいつは物知りだし…」 「いやいやいや、今頃は恵理ちゃんとデートでしょうよ。」 「じゃあ賢い直人! ほんと俺たちフロントは…」 「…俺だってこうして雑学知ってるのに…」 「何か言った?! 」 「いえ、何でもありません! 」 「諒! ケータイ! 」 しかし諒はそれには応えず、麻也をまた背中からぎゅっと抱きしめると、 「直人だって今ごろは志帆ちゃんとデートじゃない?  それに何より麻也さんともあろうお方が、 この格好で外部に電話するなんていかがなものかと。」 「そ、そういえばそうだね…」 思えば何も身に着けてはいないわけで…相手がメンバーでもちょっと… と麻也も言われて気がついた。 「じゃあ、まずは諒クンが人肌ホットパックになって、 麻也さんの全身のだるさをやわらげてあげるね♪  」

ともだちにシェアしよう!