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第15章の61
しかし…日向家のごちそうを食べ、アルコールもほどよくまわった二人は…
シャワーも面倒で、服のまま、ダブルベッドに転がり込んでしまった。
が…
「諒、服のままはよくないよ…」
と、麻也は諒のジーンズもぱんつも脱がせて裸にすると、自分も脱いで同じ全裸になって、
諒の横にすべりこんだ。そしてどちらともなく抱き合い、口づけあった。
諒のぬくもりが本当にいとしく、心地よかった…そこで意識は…飛んで…
「麻也さん! 大変! 1時回ってる! 」
諒の大声で起こされた。次の意識が戻った。
「え? 今日、何時集合? 」
びっくりして飛び起きた麻也の叫びを聞いて、諒はますますあわてた。
「え? 何時だろう? え? ええーっ? 」
「諒、俺たち1日すっ飛ばしちゃったの?! 」
それを聞いて、諒の動きが止まった。
「どういう意味? 」
「だって、俺たちには1日休みが残ってたじゃん…」
それに驚いた諒は、サイドテーブルの携帯に手を伸ばし…
「…1月5日、11時5分…って…? 」
「ああ、諒、この時計、針の動きおかしいもん。そろそろ電池がないのかもね…」
…そんなことに気づかないほど忙しかったと思い知らされる。が、諒は、
「麻也さんの携帯は? 」
「あ、ドレッサーの上に見えるけど…」
面倒だったので言ってみると、諒はベッドから出て、携帯を取り上げ、
「どれどれ…おー、1月5日、11時6分…てことは…
まだ一日休みがあるってこと? 」
「うん、そうだね。」
「ラッキー!えー、嬉しい~! 麻也さん、何しよう? 」
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