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第16章の7

7枚目のシングルである、キャッチ―な一曲が終わると、 メンバーは、四人であることの気安さもあって、アルバムに対する率直な思いも語ることができた。 「テーマは<苦悩、でもその先の希望を掴もう>って重い感じですが…」 「…みんなも色々とつらいこともあると思うけど…」 「…俺たちも頑張るから、みんなも希望を持ってね、という思いも込めたんだよね。」 「そうそう。アルバム全体を聴いていただければ、それがわかっていただけると思います…と…」 そこで諒が、 「…ちょっとね…わかりやすいと言っても、俺たちと同年代の人にしかわかんないんじゃないか、 って言った人も周囲にはいたんだけど…そんなことはないと思うので…」 と、微妙なことを言ったので、麻也は、 「まあ、やっぱりアルバム全体を聴いていただいて、これまでのようにみなさん一人一人の感性でジャッジしてほしいなぁと思います。」 すると真樹も、 「ライブもあるしね。これまで以上に楽しくなると思います。」 そして、スタッフからファックスを受け取った直人が、 「…ここでリスナーさんからのご質問が…ラジオネーム、銀のピアスさんからです。ありがとうございまーす。」 「ありがとうございます~」 他の三人も丁寧なトーンでお礼を言う。 「えー、<ツアーはいつごろになりそうですか? 何か所くらいになりそうですか?>とのことなんだけど…」

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