…控室でも麻也は色々と悩んでいたが…隣の諒に、 「麻也さん、せめて食事の時はリラックスしなよ～」 と、優しく微笑みかけられたが… ふと気づくと、向かい側のリズム隊の様子がおかしい。 「直人ぉ、にんじんのグラッセやるよぉ～」 「にーちゃん、いいよ～それよりサラダ、とってあげる♪　」 「直人はホントに優しいなあ～あっはっは～」 これには麻也も諒も目が点になり、箸が止まった。 さすがの諒も突っ込めないようで目くばせしてくるので、 バンドの長老として仕方なく、麻也は尋ねた。 「…あの…二人とも何かあったの？　」 「まさか…こちらの世界へようこそ君なの？　」 諒の便乗に二人はムッとしたが、真樹が、 「違うの！　俺たち今度の二人のフォトセッションを機に、双子キャラになったの！　」 これにはスタッフも大笑いになったが、お茶を飲みながら直人はしれっと、 「真樹には下に兄弟いないし、俺も妹しかいないから、兄ちゃんいるのもいいかな、って。」