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第16章の23
次の夜は、四人で深夜のラジオのゲストだった。
しかし、アルバム発売目前にして、<メンバー4人揃ってのラジオ>が厳しくなりつつあるスケジュールだったので、
年上の男性DJはそのことをすごく強調してくれて、
かえってメンバーは恐縮してしまったが…すぐにまた笑える展開に持って行ったところで、
「…というわけで、メンバー4人がラジオで揃うのはしばらくないかもしれません!
…とリスナーからですね…真樹さんに質問です。」
「ハイ。」
「麻也さんという可愛いお兄さんがいてうらやましいとみんな言っているのですが、
みんなの知らない麻也さんの可愛らしい一面を教えて下さい、だそうですが…」
「可愛い? 」
真樹はおどけつつも考え込み、他のみんなも笑う。DJがからかって、
「何かあるでしょう、こんなに今日も可愛いお兄さんですよ~」
そこに、元気に諒が割り込んだ。
「ハイ!ハイ! ファンのプレゼントのテディベアをベッドで抱きしめてる時で~す!
クマより麻也さんの方が可愛いで~す! 」
と、ボケたが、真樹は冷やかに、
「そしてそのクマをお前が切り刻むんだよな。で…」
「真樹ぃ~俺、そんな極悪非道じゃないよぉ…」
「でも嫉妬深いだろ。えーと、怖かったですよ…いや、諒以上に兄貴が…」
諒はムクれ、みんなは爆笑…
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