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第16章の26
「僕は真樹と違って、もともと学校が嫌いで…ずっとクラスでも浮いてて…
でも、2年と3年の時のクラスはみんないいヤツだったんですよ。
で、ちょっと仲良くなりたいなあ、と思ってたら…」
「…最初の会話が<女装をやってくんないか>、と…」
いや、最初ではなかったですけど…と苦笑すると、諒に可愛い、と言われた。
「<キミなら優勝できる>とか言われて。あと、出場するだけで、お礼にクラスのみんなから、ライブ用の化粧品をプレゼントするとか。」
「で、それはもらえたの? 」
「はい。黒のマニキュアとか、パンクっぽく髪を立てるためのヘアスプレーとか、
優勝したから高い口紅も…予想以上にたくさんもらえてライブで助かりました。
みんなライブにも来てくれたし…」
「楽しい高校生活じゃん。」
「そうですね。その点は楽しかったですね…」
最後には結構ノって話していた麻也だが…
諒の気づかわしげな視線に気づいて 話しをやめた。
自分の過去が諒には本当に 気になるのだろうと。
それでちょっと話が途切れたので、DJが、
「じゃあ、真樹さん、お兄さんの女装は綺麗で可愛らしかったということでいいね? 」
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