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第17章<許されぬ恋…諒の場合>の1
「一体どうしたら…」
東京の片隅のシティホテルのシングルルームで、
諒はひとり、悩んでいた。
言葉で認めることさえ恐ろしい。
胸の中、言葉にすることも
できないほどの
恐ろしい罪...
それで諒は麻也のもとへ帰れない。
本当は、次の日には麻也に土下座してでも詑びを入れて、
マンションに帰るつもりだった。
それが...
事務所で、アイツに出会ったのが悪かった…
須藤に連れられ、社長室から出てきた一人の青年…
自分より年下っぽい、細身の、短いサラサラした黒髪もさわやかな青年…
「あ、諒さん、ちょうどいいところに…」
笑顔で須藤は諒に声をかけてきた…
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