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第17章の4(←<ロビン>について語る諒クン)

「今度、メンバー全員で撮影しても面白いかもしれませんね…」 「あれ、麻也さんたちは例のナントカ図鑑で撮ってないの? 」  廊下を歩く間、諒を連れている須藤は誇らしげで楽しそうだが、 モデルの女の子たちからスタッフの男にまで熱い視線を向けられる諒は、 慣れてはいるが面倒くさい。それで須藤とよくしゃべる。 「そうですね。ここではやってないと思いましたよ。」  メークもすませ、用意された白の衣装を身につけ、 カメラの前に立つと、 「本当に彫刻みたい。本当に美しい人だね…びっくり…」 今日初めて撮ってもらう、ベテランの男性カメラマンにも驚嘆の声をあげられた。 諒の細身のシルエットもいいが、 肩のラインの程よいたくましさもいいと、 それが引き立つポーズで何枚か撮られた。 「ビョルン・アンドレセンも超えるから、諒くん、髪伸ばせばいいのに。 センターで分けて、毛先にはウエーブかけてさ…」 あの、世界一の美少年と言われたスウェーデンの俳優を超えるなんて… さすがの諒も照れてしまって言葉を失ったが、 「あ、若い人はビョルンなんて知らないか...」 「いえ、わかりますよ。 ヴィスコンティの映画好きだし、 ビョルンの映画も見ました。 彼の娘の名前が<ロビン>だってことも知ってますよぉ...」

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