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第17章の18(←若きロックスター・諒の盲点?)

「うーん…でも、そう? それって必要?  もう俺たち、結構理解されてるし、支持されてるよ。 このくらいの色っぽさで、いいんじゃないの? これ以上あんまりルックスってか、 王子様~みたいのは、 かえってバンドの評価を下げるだけなんじゃないの? 」 「そんなわけないでしょう。 わかりやすいけどかっこいいロックで、 メンバーは王子様みたいで、って、 せっかくこんな個性が育ったのにもったいないですよ。」 言われてみれば確かにそうだ。 「それに諒さんはまだ24でしょ? もっとステージもプライベートも思う存分楽しまなきゃ。」 (…って、それも麻也さんとほぼゴールインしてるから、 実現できそうかなって思う…けど…) 「これからもファンはもっともっととカッコよさを要求してくるし、 その半歩先を常に歩かないといけないですしね。」 …痛いところを突かれた。 忙しさにまぎれて久しく忘れていた。 若きロックスターは目の前のささいなことから何から、 考えなければいけないことが多すぎるのだ。

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