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第17章の20(←うたのおにいさんに転職?の諒)

それを聞いて、須藤の体はバランスを崩してくらっと傾き、 ようやく壁に手をついてどうにかとどまった。 「須藤さん! 」 諒は手を貸しながら、 自分の倍の年齢のこの彼もハードスケジュールに耐えているのだとしみじみ思った。 すると須藤は照れ笑いしながら、 「大丈夫です。ごめんなさい…まったくもう、忙しさに流されてると、 大翔クン向けのうたのおにいさんになっちゃいますよっ! 」 「俺、それでもいいかなあ…」 「麻也さんが聞いたら怒りますよ。」 (…いつまでこの人に気づかれずにいけるか…)

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