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第17章の23(←諒クン鍼打ちます~)
とはいうものの…
次の日も、三浦は須藤とセットでついてくるわけで…
諒は困ったが…
(そうだ、こうしよう…)
いつものエステで、鍼の個室に入る前に、諒は三浦の方を指名して立ち会うようにした。
須藤を少しでも休ませてやりたかったからでもある。
「いや、私は…」
「頼むから奥の部屋で休んで。ほらっ、三浦も休んで下さいって言えっ! 」
ようやく諒にかまわれたのが嬉しかったらしく、三浦は諒に言われるがまま、
須藤さん休んでください、などと言う。
結局、店長が<顔色が悪いから>と説得して、
須藤を個室に引っ張っていってくれた。
それからがいよいよ諒の鍼なわけで…部屋に入り、
覚悟を決めて施術台に横たわったが…
「諒さん、体の力抜いて。顔も。」
鍼の担当のチーフに言われるが、怖いものは怖い。
「やーん、でも怖いんだもん…」
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