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第17章の27(←麻也王子に胸を痛める諒)
その後の撮影では、メンバー全員がボロボロなのを見せないように演奏シーンを撮ったわけだが、
麻也はお得意のジャンプはできず、
さらにはダイナミックなストロークもキメられず、
その分真樹が多く動くと提案したのに、麻也は断りもしなかった…
それを見て、諒はショックだった。
でも…麻也に声もかけられなくて…もちろん、
柄にもなくそんな姿をみんなに見せることになってしまった麻也が、
自分に言葉をくれるわけもなく…
遅い夕食もまったく喉を通らない麻也を気づかう控室でも、
付き人たちはまめに動いてくれるが…
諒ももう疲れてしまい、三浦でも小野でもどっちでもいいという感じでサポートを受けていた。
邪険にされても、もちろん三浦は丁寧に自分に接してくれている。
そうすると、なんとなく彼に微笑みかけたくなってしまうのも事実だった。
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