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第17章の30(←もう少しで白状しそうな諒)

 人は落ち着いた口調で、     「この忙しい時期に、諒が疲れてる時に、     諒と合わない人を担当に置いてても仕方ないんじゃないの?  ってこと。     せっかちかもしれないけど、俺、そう思っちゃったんだよね。」     「あ、うん…」     諒は答えに困ってしまった。     「何なら俺から須藤さんに伝えてもいいよ。     真樹とか俺とかの担当にしてもらうって手もあるじゃん。」     …でも…それでは、諒の視界には入り続けるわけで…     しかし諒の無言は直人には違う意味に取られたらしく、     「諒、ツアーがかかっているわけだから、     バイト君の人事にまで悩まなくてもいいんじゃない?     別に、クビにしてくれ、ってワケじゃないんだし、     それにあさってはチャートの発表だし…」     忘れていた。そうだった。     もし1位だったら、このままだと、 麻也と抱き合って喜ぶこともできない…     そんなことを考えていると、     「三浦ちゃん、いいヤツっぽいから、 真樹と俺はぜんぜんOKなんだけどな…」        

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