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第17章の43
もっとも、二人が妖しく絡んで悪魔のキスをする定番曲
<マジェスティック・クラウド>のリハーサルは、
明日以降にされてしまったが…
とは言っても、元気のない麻也はいつもより早くあがりたそうだったので、
みんなもそれをいいことについていってしまった。
…休憩の時は、麻也は諒の方など見てくれず、だるそうなのに、
人当たりのいい三浦の服の裾を引っ張ったりして離そうとしなかったし…
諒はがっかりして、また家に帰るのを断念した…
(でもやっぱり、明日こそは帰ろう。明日は1位でも何でもランキングの日だもん。
麻也さんとしみじみしたいよ…)
結局その夜も<定宿>になりつつあるホテルに引き上げた。
(…まあでも今夜ここで…)
三浦のことを忘れることで…
(…精進潔斎すれば、まずは麻也さんの前に立てるだろう。いや、立つんだ…)
…と、その時、携帯が鳴った…
…須藤からだった…
あまり気のりはしなかったが、仕方なく出た…
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