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第17章の45

「あーもう! スキャンダル起こさなきゃ何でもいいです!  明日は大事な日だから遅刻しないでくださいね! 」 そう言われて諒はちょっと寂しくなった… 「…麻也さんいないから大丈夫です…」 思わず出た自分の言葉に傷つきながら、電話を切ると諒は大きくため息をついた。 (明日こそは…) ここでちょっとだけ、三浦の顔が浮かんだ…気もしたが… 諒はその邪念を急いで打ち消した。…と… (…ここで麻也さんをオカズにさせていただいたら、貞操が守れる、のか?…) …だったら実物と…した方が… と気づいて、諒のテンションは久々に上がった。 (そーだよ、俺は世界でただ一人、麻也さんからそれを許された男なんじゃん!) そしてすぐ思う。 (…これからでも帰りてえ…) でも、勝手にキレて飛び出してきたのは自分だし、 麻也の方からも何のアクションもない… (麻也さんが浮気してなさそうなのがまだ幸いだよな…)

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