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第17章の46
…まだベッドカバーがかかったままのベッドに転がるなり、諒は睡魔に襲われた。
疲れてるんだな、と思いながらも、
風邪をひきたくなくて、毛布の中に入りたい…
と何度も思うのに…
結局…そのままで朝を迎えてしまった…
風邪はひかなかったものの、ぼーっとしているうちに、須藤と小野が迎えに来て…
そんな風に始まった一日、諒は夕方までの記憶がない…
夕方は…メンバーとマネージャー陣とで、プロモーションの分担の会議…
麻也の顔色が少し良くなっていて、諒はほっとした。
誰かのちょっとした冗談に浮かべる笑みも、
ビーバーのようにかわいい前歯が見える少年ぽいもので、
またあらためて諒の想いをくすぐる…
…三浦と小野は、その頃、デスク担当の手伝いで、
別室でファンレターを開封して中身の確認をしていた。
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