940 / 1053

第17章の46

 …まだベッドカバーがかかったままのベッドに転がるなり、諒は睡魔に襲われた。 疲れてるんだな、と思いながらも、 風邪をひきたくなくて、毛布の中に入りたい… と何度も思うのに… 結局…そのままで朝を迎えてしまった… 風邪はひかなかったものの、ぼーっとしているうちに、須藤と小野が迎えに来て… そんな風に始まった一日、諒は夕方までの記憶がない…  夕方は…メンバーとマネージャー陣とで、プロモーションの分担の会議…  麻也の顔色が少し良くなっていて、諒はほっとした。  誰かのちょっとした冗談に浮かべる笑みも、 ビーバーのようにかわいい前歯が見える少年ぽいもので、 またあらためて諒の想いをくすぐる… …三浦と小野は、その頃、デスク担当の手伝いで、 別室でファンレターを開封して中身の確認をしていた。

ともだちにシェアしよう!