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第17章の49

「今から何度でもできるじゃん! 」 力強くそう言ってくれたのは真樹だった。 直人まで、 「それに、こんな風にみんなでうろたえられるのも、 1位ならではの醍醐味なんじゃないの? 」 確かに、とみんなうなずく。 麻也は特に何も言ってはくれなかったが、その気持ちを代わって言うかのように、 真樹が元気よく、 「じゃあ、みんなでバンザイ三唱しよう! 」 と立ち上がり、それに諒もみんなと続くと、発声を任された。 「えー、あの、それではっ、ディスティニー・アンダーグラウンドの、 アルバム、シングル、初登場同時1位を祝しましてかんぱ…い、 じゃなかった、バンザイ三唱っ! 」 そう広くはない会議室で、腕も長い4人のメンバーを中心にした12人の男たちのバンザイは、 ぶつからないようにすることに気を取られて遠慮がちになってしまい… 「もー、みんなもっと元気出しなよっ! 」 がっかりして真樹が全身で叫ぶと、涙をぬぐった社長が、 「真樹、続きは後にしよう。みんな、この打ち合わせ終わったら、内々で祝賀会しよう。 正式なのはこれから計画することにしてさ。祝いごとは何回あってもいいだろう? 」 みんな疲れが吹っ飛んだような笑顔だ。  麻也ももちろん笑顔で…諒は思わず手を伸ばしたくなったが、その気持ちをぐっと抑えた…

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