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第17章の58

しかし、また麻也は困ったように笑い、 「...諒、悪いけど、浮気チェックは明日にして...」 諒は苦笑いして、 「しません。見ればわかります! 麻也さんが浮気してないのは。」 「そう? 良かったぁ...」 麻也は力なく笑った。それが痛々しくて、諒は、 「そりゃそうだよ。だって麻也さんと俺の仲だよ... さ、ちょっと体起こして。」 「珍しい…」 そう冗談で返しながらもけっこうだるいらしく、 麻也はゆっくりと座り、諒の肩を借りて立ちあがった。 (…麻也さん…見た目以上に、痩せた?…) その歩き方は少しふらふらしていたので、諒はさりげなく、 「麻也さん、風邪ひいた? 薬のんだ? 」 「ううん、大丈夫だよ。」 …ドアを開ければ、久しぶりのベッド...

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