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第17章の64(←終了?諒の秘密の恋)

しかし、そのあたりは麻也も心得たもので、メールの主の名前をを読み上げていく。 「えーっと、おふくろでしょ、恭一、久保田くん、三田さん、須藤さん? 」 これが最優先だろうと麻也は、須藤からのメールを声に出して読み始めた。 「急ですが、三浦くんが辞めることになりましたので、 今日からは小野くんの知り合いの新人君がSPになります…」 突然出てきた三浦の名前にドキっとして、 麻也に何か感づかれなかったかと諒はヒヤヒヤした… 「…詳しくは後ほど、だって。俺、何か嫌われることしたかなあ…」 「そ、そんなことないんじゃない。突然旅に出ることになったとか…」 (麻也さんが、俺のイビリを思い出しませんように…) 麻也から体を離すわけにもいかない諒は祈るような気持ちだった…  …今日の現場は麻也と二人で撮影とインタビューだった… 二人ともすっかり忘れていて、同じ場所に出発することがわかった時は大笑いだった…  待ち合わせ場所に手をつないで歩いてきた二人を見て、 須藤は大笑いしていたが、諒には言葉もない。 ようやく麻也が、 「三浦くん、どうして辞めちゃったんですか…? 」 「ああ、それが二転三転なんですよ…」 と須藤が言うには、三浦の父の会社ー諒たちのレコード会社だがーの社長が、 <そんなに働き者ならこっちに来て>と言い出し、 急きょにそちらに動くことになった…ところに…

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