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第1話の15

 一階の一番奥の部屋に、久しぶりに入る。  白の家具で統一した、生活感のない3LDK。  寒々とした蛍光灯の照明の下、麻也はリビングのソファに腰掛けたが、もう本当に疲れてしまって、 さっさとベッドルームに移った。  もう諒の提唱する「全裸健康法」を続ける理由もないと思い、麻也は久しぶりに白のシルクのパジャマに袖を通し、 ベッドにもぐりこんだ。 (もう、何も考えたくない。このまま目が覚めなくても構わない…)  あっという間に麻也は眠りに落ちていった…  …のに、次の日は早くに目が覚めてしまった…

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