25 / 1053
第2章の7
が、どうにかといった風で、
「…君には本当に華があるね。期待してるよ。…僕は自分でもロックをやっていたけど売れなかったから、
今、ロック部門には特に力を入れてるんだ。」
そして、フレンドリーな笑顔で、握手を求めてきてくれた。
「現場にはちょくちょく顏を出させてもらうよ。頑張って。」
「ありがとうございます。」
…と言って社長室は出てきたが…
社長の最初の沈黙の意味がわからず、不安になった。
(実は想像より、俺の雰囲気がショボかったとか…)
まあ、いずれ尋ねる機会もあるだろう…と麻也はあまり気にしないことにしたが…
その段階で、麻也は初めて両親に、メジャーデビューすること、そのために家を出ることを報告した。
ともだちにシェアしよう!