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第2章の7

が、どうにかといった風で、 「…君には本当に華があるね。期待してるよ。…僕は自分でもロックをやっていたけど売れなかったから、 今、ロック部門には特に力を入れてるんだ。」 そして、フレンドリーな笑顔で、握手を求めてきてくれた。 「現場にはちょくちょく顏を出させてもらうよ。頑張って。」 「ありがとうございます。」  …と言って社長室は出てきたが…  社長の最初の沈黙の意味がわからず、不安になった。 (実は想像より、俺の雰囲気がショボかったとか…) まあ、いずれ尋ねる機会もあるだろう…と麻也はあまり気にしないことにしたが…  その段階で、麻也は初めて両親に、メジャーデビューすること、そのために家を出ることを報告した。

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