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第2章の14
部屋でも取ってあるのかも…MA-YAはそう気がついて愕然とした。
アマチュア時代はこんな連中は張り倒してきたが、誰かに迷惑がかかったらと思うとそれもできない。
廊下は人通りが多いが、逃げることも…
MA-YAが真っ青になっていると、前の方からいきなり怒鳴られた。
「MA-YA! 何やってるんだ! サボるな! 戻れ! 」
事務所の坂口社長だった。
そして、MA-YAの両肩を掴むと、まわれ右をさせ、オヤジの手から救い出してくれた。
オヤジには、すみません何せ不調法な奴でして、などと適当な言葉を言ってくれて。
オヤジが去ると、MA-YAは恥ずかしかったが、
「社長、すみませんでした。俺、どうしていいかわからなくて…」
「ああいうの多いから…これからも気をつけろよ。」
…しかし、後から気がついたのだが、マネージャーには何のおとがめもなかったのだ…
宴会場に戻ると、今度はついたての後ろに引っ張り込まれた。
見ると、雑誌で見たことのある年上の女性アイドル歌手だった。
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