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第2章の18
打ち上げは、他のバンドに誘われるなどということもなかったのに、
よくわからない「関係者」のオトナ達だけは男女問わず多かった。
マネージャーに言われた通り、お酌にまわると、
「すっぴんの方が可愛いねえ。」
などと言われるのはマシな方で、見えない所でべたべたといやらしく触られたり、
抱きつかれたりもした。
事務所のスタッフは見て見ぬふりだった。
会場の、二階の座敷から出た廊下で、メンバーは作戦会議になった。
「絶対あれ、ジジイもババアもヤバいって。」
「そのうちベッドまであっせんされちゃうよ。」
「MA-YA、お前が一番狙われてるからな。」
「何でオトナにもてあそばれなきゃ顔がつながらないんだよ。」
MA-YAも頭を抱えてしまったが、そこに…
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