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第18章の1(←麻也王子の情事♪)
「…諒、…あっ…あ…ん…」
「麻也さん、そうやって横向いたら…こう…したくなるでしょ…」
そう髪を横にかき上げられ、首すじに舌を這わせられる…
ホワイトデーの昼間のベッドルームなんだけど…
ようやくもらえた2日間の休みの初日…
(…もう久しぶりだから…)
情けないくらい、感じてしまう…
そしてそれすら本当はあまり知られたくない 麻也は、
あえてそれを黙って受け止めてくれる諒の優しさも大好き…
「麻也さん、ホワイトデーのお返しはいかが?…」
訳あって麻也は正直に言うことにした。
「…最高…」
「えー、ほんとう?…」
予想以上の答えだったらし、諒は目じりを下げて麻也の顔を覗き込んできた…
諒の優しい眼差し…これが本当は麻也が一番求めているものなのかもしれない…
そのくせ麻也の両手は諒の体にまわり、
しっかりと抱き寄せてしまっていたが…
しかし…
「…ん…ん…りょお…」
「…あ…麻也さん…」
二人して<ミルクがけ>でのぼりつめた。
それなのに…
諒は麻也の動きを止め続けて麻也の唇を奪い,
そして素早くサイドテーブルの引き出しから、ワセリンの小びんを取り出してきた…
さらには耳元で囁かれた。
「…これくらいしないと…返したことにならないでしょ…カラダで…」
「…あ…いや…別にカラダじゃなくっても…」
「…またまたぁ、麻也さん、えんりょしないで…」
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