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第18章の2(←麻也王子のホワイトデー)

 諒の...指が...そこを何度もなぞり...ゆっくりと侵入してくる...  麻也はあまりの気持ちよさに思わずのけぞり、 そして、さらにのけぞってみせる…訳あって… その喉を吸ってくれると諒は、 「…麻也さん、俺の方がイキそうだよ~…」 とすぐに中に入ってくる体勢になり…  久しぶりに諒が…中に…  麻也さん愛してる、最高だよ…  麻也 しか知らない諒の最高の声を、 麻也は恍惚として受け止める…  二人でシャワーを浴びると、麻也は諒に、自分をリビングに連れて行かせた。  そして諒と色違いの、白のバスローブのままではあったけれど、 ようやくソファーに転がって休むことができた。 「麻也さん、はい、あとはセルフでお願いします…」 よく冷えたミネラルウォーターのペットボトルを、 黒のバスローブの諒に手渡され、一口飲むと麻也はそれをまた諒に返した。 「うーん…」 「だるいのね。はいはい…」 諒も横にぐったりと座りながらも、ドリンクホルダー役になってくれる。 「それにしてもあのネクタイ、本当に素敵だよね…」 諒がうっとりとほめているのは、 麻也がゆうべ、ホワイトデーのプレゼント、と言って渡した、 変わった柄の二本のネクタイのことだった。

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