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第2章の28

「まあ、すぐここで決めろとは言わないよ。ただ、MA-YAのことはすごくもったいないと思ってる。 だから写真集もヌードっぽい写真は撮らせなかったんだ。ギターで勝負できるからね。」 でもKYOだって…と思った時だった。  MA-YAは強いめまい、これまでに経験したことのない異常を感じて、座っていられなくなった。 「おい、大丈夫か? 」 答えられなかった。 自分と同じくらいの身長の、結構がっちりしている社長に抱きかかえられ、 MA-YAはすぐそばのベッドに横たえられた…  …次に意識が戻った時、MA-YAは何が起こっているか、まったく理解ができなかった。  横になっている自分は、前をはだけられていて。  何かが…下半身の中をまさぐっていて…  社長の顏が、心配げに自分をのぞき込んでいて… 「俺は本気だから。もうお前のことは離さない。」 意味がわからない。 が、そのうち、社長に下半身を押さえ込まれ、 指で中をまさぐられているのがわかってきて、抵抗しようとした。 でも、体が思うように動かない。 「…きついね…初めてなんだね…嬉しいよ…」 キスが迫ってきても、抗えない。恐怖で声すら出ない。 「MA-YA、お前はまだ若いからわからないかもしれないけど…」 「…あっ…」 こんな時に、声が… 「こんなに年齢が違っても、俺はお前に夢中なんだよ。 清楚な外見とは裏腹に本当は淫らな、お前の魔性に。 その一方でりりしい、ギタリストの華に。」 「やめて下さい! 」

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