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第18章の6(←麻也王子の開脚ライブでも?)

また諒は笑みを浮かべながら舐め上げてきたが… 再び手を休めず顔を上げると、 「…ねえ、ライブの時もこういうのやらない?  麻也たんの開脚、みんな喜ぶよ…」 「…できる…かっ…椅子なんか…無理だろ…」 麻也が喘ぎながら言うと、諒はめけずに、 「あ、そうだ…車椅子にすれば良いんじゃない?  ツアー中に怪我した先輩達が使ってたじゃん…」 「…不謹慎な…」 そう言いながらも、麻也の手はそっと諒の頭をとらえ、 ちょっと手前に引き寄せた。 諒は少し驚いたようだったが… 「…恐縮です! 」 と、またくわえてくる… 「…なんじゃ…それ…あぁん…」 それがおかしい、と吹き出して諒の動きが止まり、 二人で腹を抱えて大笑いになったが… 真面目な諒が任務を完遂しないわけがなく… 麻也もすぐに喘ぎ声に戻った…  オフの二日目は、諒が実家にとんぼ返りし、 その間に恭一が遊びに来て、麻也と飲んでいたところに合流して3人で飲み… あっという間に楽しいオフは終わってしまった…  ツアーの初日、4月29日まであと1か月半。 しかし事務所スタッフは浮かない顔で、 その理由をメンバーはミーティングで聞かされた。 今回初めて行く地区のチケットの売れ行きが芳しくない 東京から遠い地区もよろしくない。

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