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第2章の34

 どうにか立っているMA-YAを見て、他の2人のメンバーはびっくりしていたが、 そこに、MA-YAがかねがねほしいとみんなに言っていて、高価なストラトキャスターのギターが運ばれてきたのだ。 「特に頑張ってるMA-YAに、社長からプレゼントだってさ。」 マネージャーにはさらりと言われたが、それは明らかに特別扱いだった。 MA-YA自身もびっくりしたが、他のメンバーも驚き、そしてすべてを悟られてしまったようで、さらには… …社長までも同じ穴のムジナだったなんて… KYOたちも絶望感を覚えたようだった。 「せっかくだから、弾いてみたら? 」 と、マネージャーは言うが、 「いや、自分にはもったいないんで…」 と、拒絶した。絶対に触りたくなかった。見るのも嫌だった。  置き場所にも困り、仕方なく、アパートの、KYOの部屋のクローゼットに押し込んでおくことになった。  MA-YAの気持ちとしては、他のメンバーのアパートの前に、雨ざらしにしてもいいくらいだった。  そんな次の日、社長は、常に対立していて仲の悪い専務と、「セクシュアル」のリハーサルを視察に来たのだった。

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