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第5章の6
すると諒は思い切ったように、
「本命以外、これからすぐに清算します。」
これにはみな爆笑だった…麻也をのぞいて。
麻也は何となくがっかりして、作り笑顔を浮かべるのがやっとだった。
が、高橋は、
「いや、上手くやれるなら、別にいてもいいんだよ。」
「いや、他はみんな潮時なんで…」
「みんなで何人いるの? 」
「5、6人です。」
えーっ、とかやっぱり、とかみんな声を上げたが、ようやく高橋が、
「さすがはボーカリストだな。でもこれからの恋愛には気をつけてよ。」
それからは簡単な注意を受けただけで、4人は退室することになった。
が、麻也は一人だけ、質問があると言って残った。
そこで…思い切って話したのだ。前の社長に脅されていたことを。
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