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第18章の25(←弟の愛が嬉しい麻也王子)

「いや…悪いけどどうしようかな…次の診察日はあさってなんだよね… こういう薬は最低でも2週間が様子見るのに必要らしいから…」 麻也も焦らないわけではないのだが、なぜか律儀にそんな返事をしてしまった。 しかし真樹は強く、 「それはそうかもしれないけど、その薬、劇的に効いてるようにも見えないんだけど。 明日はレコーディングの最終リハでしょ…」 シングルのリハーサルは身内だけなのだからどうにかごまかして、 須藤や鈴木と4人で病院に行こう、と言うのである。 聞いているうちに、弱っている麻也にもその方がいいような気がしてきた。 何なら3人に強くねじこんでもらって、 ツアーのために治るものなら入院でも何でもさせてもらおう、と言う気もしてきた… 「その通りだよね、じゃあ悪いけど、真樹、頼むよ…」 真樹もほっとした表情を浮かべたところで、真樹の携帯が鳴った。 諒だったらどうしよう、と、一瞬、麻也はビクついたが、 「あ、鈴木さんだ…もしもし…」 鈴木というので、麻也は嫌な予感がした。 明日、鈴音の関係のリハーサルでも入れられたら、 自分たちのリハーサルも、通院もどうなって… …そのユーウツそうな表情を見た真樹が鈴木と話してくれる。

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